2007.5月第1週
DVDの企画を立ち上げてから、すでに半年以上が経過した。
バンドのセッション、TAKUYAセッション、ひとりライブ、TAGセッション、
ドラムソロの収録・・・そして、無謀な提案だった26人のドラマーとの対談。
ここまでのところ、収録内容にはかなりの満足度は感じていた。
でも、これが果たしてどういう作品に仕上がって行くのか・・・
ほんとうに自分が思い描いているモノに仕上がっていくんだろうか!?!
それにしても、何より不安だったこと・・・
明らかに当初の予定よりも遅れている。
時間の経過があまりに速い!
本当だったら,もうとっくに編集に取りかかっていてもいい時期なのに、、、
このままじゃ、夏発売は不可能だ。
しかも、予算も底をついている・・・
仕方なく横井さん宅に向かった。
いつもと変わりなく、横井さんはテンション高かった。
「ドラマー対談もあと二人ですね!」「そしてストリート!」
「ついに来ましたね。大洲目ですよー!」
切り出し辛かったけれど、話した。
公太「予定していた収録の残り、次の対談を最後に、終了しましょう!」
「残ったあと二つ予定は・・・諦めましょう。」
横井 「???」「・・・」
公太「実はもう、時間も予算も無いんです・・・」
横井「でも! 最後の対談とストリートセッションは、公太さんが一番盛り上がっていたじゃないですかぁー!!!」
公太「すみません。そうなんですが、、、予算が、、、」
「それに時間もかなり押しているし、すでにもう充分なものが録れてると思うし・・・」
横井「本当にいいんですか!?!それで?」
公太。「はい、、、スミマセン。」
「次の対談で終わりにしましょう。」
声に力は無かった。
横井さんの言う通り、かなり未練があった。
残った収録2つは、このDVD企画を始めた当初からの案だったし、自分の中で特別
なモノでもあったから。
ただスケジュールの都合で後回し、後回しになっていただけ・・・
でも、仕方ない!
もうこれ以上は・・・無理できない。
横井「わかりました。プロデューサーがそう言うのであれば。」
「次の対談でクランクアップにしましょう!」
「終わりにふさわしい対談相手だし!」
公太「そうですよね。よろしくお願いします!」
やるだけやった。
やれることはやった。
もうこれで、、、十分だ。